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経営のヒント vol.6「売上げアップのヒントやアイデアはどこにある?」

売上げが減少してきている現状を何とかしたい。でも、どうしたらいいのか分からない?
多くの経営者が悩んでいる問題であり、藁をもつかむ想いで売上げを上げるためのヒントやアイデアを探していますね。

では、それはどこにあるのでしょうか?どのように見つけていけばいいのでしょうか?
今回は、この点について考えてみましょう。

弁当の売上げが3倍近くになったヒントとは?

雑誌「商業界」に出ていた話です。
弁当売場を観察していると、どうも女性客が悩んでいる時間が長い。弁当を手に取り、じっくり見て、また売場に戻している。その様子がとても目につく。で、私は聞いてみた。

ヒント6-1
「どうして悩んでいるのですか?」
答えは明快だった。


「揚げ物が少ないお弁当を探してるんです!」
私はすぐに動いた。


“揚げ物抜きました”というコーナーを作り、そこに揚げ物系なしの弁当を集中陳列した。弁当は飛ぶように売れていった。
何よりも面白かったのは、若い男性は、“揚げ物抜きました”コーナー以外から、次々にがっつり系の弁当を選んでいく。一切の躊躇もなく。


売上げは3倍近くに跳ね上がり、入荷が間に合わなくなった。
この例の場合、売上げを3倍近くにするのに、販促のためのコストはほとんど掛かっていません。


ただ、お客様を観察し、お客様の声を聞いて、売場をちょっと変えただけです。

現場に落ちている売上げアップのヒントをどうつかむ?

この例を見るまでもなく、売上げアップのヒントやアイデアは、どこか遠くにあるのではなく、現場に落ちているのです。

ヒント6-1つまり、日々の業務の中にある のです。
ただ、それに気がつかないか、その場で気がついてもすぐに忘れてしまっているのです。
現場に落ちているヒントやアイデアをつかむためには、ツールが必要です。


それが、「日報」です。


日々の業務の中での顧客の声、業務や生活の中で感じたことや思いついたこと、これを日報に書いていくのです。
業務が終わった後で書こうと思っていても、その時には忘れています。その都度メモ帳に書いて、それを日報に転記していきます。転記する際に気がついたことも書き加えていきます。
これを毎日続けていくのです。ただし、書きっ放しでは成果につながりません。


書いたヒントやアイデアを発展させていく、アイデアとアイデアを繋げて新たなアイデアにしていく、
このことが、極めて重要です。

どうしたらもっとヒントやアイデアをつかめるか?

ヒント6-1「今度クルマを買うなら、この車種にしよう」と決めた場合、漫然と道路を通るクルマを見ている時とは違って、その車種が目につきやすくなるでしょう。


このように、自分が意識していることについては、それに関する情報が目や耳に飛び込んできやすくなります。


自分自身に質問を投げ掛けると、そのことに意識が向いた状態になり、ふとした時にその答えが浮かんでくるようになります。
自分自身への質問は、日報に書いておき、答えが浮かんだ時、忘れないうちに書いておきます。


うどん屋さんの事例です。
「夕食時の客単価が低い。これを高めるにはどうしたらいいのだろうか?」、自分にこんな質問をしました。あちこちの店で食事をするたびにこの質問を思い浮かべました。
その結果、ふとした時に答えが見つかりました。この店主は問題を感じた時に自分への質問を繰り返すことによって、売上げを大きく伸ばすことができました。


解決したいことを、自分自身に質問する。


常にそれを意識して仕事や生活をしていると、その中から答えが浮かんでくる。
これを忘れないうちに書いておき、実行に移していく。
これを継続していくことで、結果は大きく変わってきます。ぜひ実行してみてください。

(提供:公益財団法人 神奈川産業振興センター
経営総合相談課 相談員
大場保男(中小企業診断士)