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経営のヒント vol.8 なぜ、経営計画は必要なの?

「僕は、勘だけを頼りに経営している」
「計画は、机上の話。そうなるわけでないから意味がないのでは?」

こんな話をよく耳にします。

そして、そういうことをおっしゃる経営者の多くが自社の業績をみて
「こんなはずではなかった・・・」
とおっしゃいます。そして、経営計画の必要性を実感するのです。

今回は、この経営計画がなぜ必要か、その点を考えてみましょう。

経営上の問題点を把握できる

中小企業の社長は、とにかく時間がありません。

マンパワーが少ないので、営業も総務も財務も、全て自分が中心となって進める必要があるからです。

だから、やることが多岐に渡り、日々対処しているため、
会社が慢性的に抱える問題点が見えづらいのです。


計画を立てるうえでは、必ず過去の財務諸表を振り返ったり、
原価計算を行います。「なぜ、こうなったか」を一歩引いたところから確認し、問題点を把握します。


これにより、社長自身の思考を整理することができ、
問題点解決のための、ブレない対策を考えられるようになります。

問題点解決策の行動計画を落とし込み、数字で管理できるようになる

問題点が明らかになると、大概の社長はその問題点から目を背けたくなったり、
その解決策を行動計画にまで落とし込みをしなかったりします。

この状態では、その計画らしきものは、改善の実行性を伴っていませんから、
まさに「絵に描いた餅」となります。

問題点に対する解決策を、具体的な行動計画(いつまでに、誰が、なにを、どうする、どうやって検証する)にまで落とし込む必要があるのです。


これが戦略です。


結果として、この過程を経て策定された経営計画は、現状の問題点の解決策と行動計画を戦略として反映したものとなります。


そして、この経営計画のPDCAサイクルが生まれ、常に改善策を実行できる体制になります。

社外関係者からの信頼感が高まる

ぜひ、作成した経営計画を社外に公開してください。
社内外関係者とは、金融機関、社員、家族などです。


金融機関は、意外に社長の考え方や思いを知りません。
実績だけでなく、計画をビジョンとともに共有することによって、借入がしやすくなる可能性があります。


家族も社員も、社長を一番に支えてくれる仲間です。
その旗印である社長が、夢を語り、どうしたいかを伝えることで、その社長に光を見出し安心することができます。


夢や行動を数字で語れるようになる


「経営計画を立て、検証し、行動をする」ことを繰り返すと、
いずれ、「わが社が、この戦略をすると、いくら売上が増える」などと考えられるようになります。
思いつきで行動するよりも、戦略と具体性をもった行動の方が優れているのは明らかですね。

経営は、航海に似ています。


羅針盤を持たずして航海に出ないのと同じように、
経営にも将来の成功を見据えた経営計画が必要なのです。


ぜひ経営計画の策定をおすすめします。

(提供:公益財団法人 神奈川産業振興センター
経営総合相談課 相談員
秋元 学