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経営のヒント vol.10 「IT活用による生産性向上」

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最新号 「IT活用による生産性向上」

「最近、求人を出しても応募がなくてねぇ。」
「とにかく、人手が足りないんだよ。」

昨今、急速に叫ばれている人手不足。
中小企業では、人材の獲得が思うようにできず、せっかく苦労して確保した人材もすぐに辞めてしまい、多くの経営者が悩んでいます。

人手不足の中、事業を継続していくためには、1人あたりの生産性を向上させる必要があります。

今日は、ITを活用した生産性向上により、人手不足を解消することについて、考えてみましょう。

中小企業でも、ITを手軽に導入できる

従来、企業がシステムを導入する場合、多額の初期コストが必要でした。

また、多額の初期投資を行ってシステムを導入しても、余り活用されず、無駄な投資になることも少なくありませんでした。
そのため、ITの導入に消極的になっている経営者の方も多く見受けられます。

クラウドしかし、ここ数年でサーバを用意する必要がなく、インターネットに接続できさえすればサービスを利用できるクラウドサービスの進展により、簡単にITを導入できるようになりました。


多くのクラウドサービスは、初期費用をほとんど掛けずに導入することができ、失敗のリスクを減らすことができます。

クラウドサービスを利用することで業務を効率化できる

総務省では、クラウドサービスを利用している企業は、利用していない企業と比較して、労働生産性が3割高いという調査結果を出しています。

例えば、全ての事業者が行う会計処理において、クラウドサービスでは従来のパッケージソフトよりもインターネットバンキングとの連携を行える機能を用意している場合が多く、預金取引情報を自動で取り込むことができます。

また、OCR(読み取った文字をコンピューターが利用できるデータに変換する技術)を活用して、スマートフォンのカメラやスキャナーでレシートや領収書を読み込むことで、日付や金額を自動で入力してくれるため、時間を大幅に削減できます。

クラウド読み取りにはAI(コンピューターが人間のように学習して予測する技術)を利用しており、日を追うごとに読み取り精度も向上しています。


さらに、AIを活用して、取引データを仕訳するための勘定科目の提案も行います。勘定科目が予め入力されており、チェックを行うだけで仕訳を行うことができ、仕訳においても時間を大幅に削減することができます。

ITを活用することで、売上も向上させることもできる

飲食店にクラウドサービスを導入する場合、POSシステム(売上や在庫を管理するシステム)を従来よりも安く導入することができるだけでなく、会計システムと連携させ、売上入力を自動化や自宅などの店舗以外でも売上管理をリアルタイムで行うことができるようになります。

クラウド定休日が毎週月曜日だった飲食店が、曜日別の売上分析を行い、即座に売上が低い水曜日に定休日を変えて売上が増加したという事例もあります。


クラウドサービスを利用すると経営状況を見える化できますので、迅速な判断や意思決定がしやすくなります。


気軽に導入でき、本来の業務に注力できるクラウドサービスをうまく活用したいですよね。
ぜひ、身近な業務からITを活用して、生産性を向上させることをおススメします。

(提供:公益財団法人 神奈川産業振興センター
経営総合相談課 IT相談員 藤島 有人