きらりと輝く!かながわ企業インタビュー

神奈川県内で事業を営む中小企業経営者の皆さまのインタビューをご紹介します。

約10年間、夫婦のアイデアを煮込んで生まれたZUSHI-CURRY

神奈川県内で頑張る中小企業の皆さまのインタビューをご紹介します。

約10年間、夫婦のアイデアを煮込んで生まれたZUSHI-CURRY

2018年12月に、由比ガ浜通りにある木造りの複合施設「鎌倉笹目座」内に
カレー専門店をオープンしました。

以前は、月2日間の都内のイベントで出店していましたが、
お客さまから好評で売り切れるまでになったため、本格的な開業準備を始めました。

2016年に地元逗子に戻り、2年半くらい周辺で物件を探しました。
不動産屋の紹介で「鎌倉笹目座」のオーナーに会い、地元を活性化させたいという想いに共感し、
この場所での出店を決意しました。

ZUSHI-CURRYの屋号は、私と妻の出身地である逗子から来ています。

実は、「カレー屋をやろう」と言い出したのは妻なのです。
ただ、私の方が料理好きで、カレーも好きだったので、2010年に勤務先を退職しました。

現在お店で出している6種類のカレーは、全て妻からOKが出たメニューです。
修行したインド料理屋で学んだ濃厚な北インドカレーがベースの日本人好みの味で、
一番人気はバターチキンカレーです。

当店では、音楽にもこだわっています。「GOOD CURRY GOOD MUSIC」。
店内音楽も、音楽業界で働く妻と一緒に選んでいます。

修行の道に飛び込んで分かった 店舗運営に必要なノウハウ

開業に向けて、まずは調理専門学校に通い、
自分が目指す15席規模のカレー店を選んで修行をしました。

都内、鎌倉などの人気店舗で働き、インド料理屋ではスパイスの勉強、
スープカレー屋ではスープの勉強をしました。

実際に自分でサービスを提供するのと、受けるのでは全然違いました。
お客さまが望んでいることを察して、サービスを提供するのが難しい。

カレー店で修行しながら、よく怒られました。
未経験からの開業には、実際の店舗での学びが重要でした。

商工会で広がった 開業時に必要な知識

開業準備中に、「商工会に行けば支援が受けられる」と聞き、逗子で創業スクールを受けました。
逗子市商工会の方がとても親切で、開業時の手続きを助けてくれました。

本当は自己資金だけでも開業はできたのですが、借りて完済できれば信用にもなるし、
信用金庫との繋がりは作っておいた方が良いと助言されました。

特定創業支援事業にあたる逗子創業スクールを活用したことで、
保証付融資も通常より低い信用保証料で利用することができました。

初めてのことで緊張していたのですが、
湘南信用金庫の方からは税金の知識や確定申告の方法まで教えていただき、
保証協会の女性の方からは面談で親身に話を聞いていただき、とても安心感がありました。

「美味しい」とお客さまに感謝される毎日へ

開業して大きく変わったのは、「仕事に行くのが嫌だな」と思わなくなりました。
お店を良くするのも悪くするのも自分次第なので、面倒に感じることがありません。

しかし、在庫管理から何から何まで一人で行い、やることは多いです。
飲食店の準備と片付け時間の長さを実感しています。

オープンしてから1年弱になりますが、帰り際に「美味しかったよ」と言ってくださる
お客さまがとても多く、反応の良さを感じています。
今後は、カレーで、由比ガ浜通りや湘南地域をもっと盛り上げていきたいです。

店舗名ZUSHI-CURRY
店主中村 拓
所在地鎌倉市笹目町6-7-103
事業内容カレー専門店
営業時間11:30~20:00
※ 日曜~18:00(定休日火曜)
ホームページhttps://www.zushicurry.com