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コラム「経営のヒント」

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AI活用のすすめ

AI(人工知能)の歴史は1950年代から始まり、何度かブームと冬の時代を繰り返してきました。
近年では、ディープラーニング(深層学習)をはじめとした革新的な技術が登場し、第4次AIブームに入ったとも言われています。

こうした状況下で、AIの活用が注目されていますが、単に「AIを導入すれば良い」というものではありません。

その本質を理解し、適切な形で活用することが重要です。

本コラムでは、AI活用のポイントをお伝えします。

AI活用の本質を理解する

AIは何もかもを実現する魔法ではありません。
AIの本質は、膨大なデータをもとにパターンを見つけ出し、意思決定を支援する点にあります。

そのため、導入前に「どの課題を解決するためにAIを使うのか」を明確にし、必要であればデータ蓄積や業務や作業のプロセスを変革することが大切です。

例えば、ある製造業の中小企業では、受注管理や在庫管理を紙やエクセルで行っていたため、ミスや情報の遅延が頻発していました。

このような状況を打破するために、AIの導入が検討されることになりますが、導入にあたっては特定の課題を明確にする必要があります。

AI導入の成功事例

導入の効果を最大化するためには、単なるツールの導入ではなく、業務プロセスの変革も必要です。

例えば、ある企業では、売上予測をAIに任せることで在庫量の適正化を実現しました。

この企業は、売上や天候、自社にかかるさまざまな情報をAIに学習させ、日ごとの需要を予測しました。

その結果、不要な在庫や欠品が大幅に減少しました。

この成功の秘訣は、AIが提供する予測結果を活用し、仕入れや販売計画を柔軟に変更できる仕組みを整えたことにあります。

AI活用のポイント

以上を踏まえ、AIを活用する際には、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 1. 目的の明確化、課題の設定
    導入目的を明確にし、解決したい具体的な課題を設定します。
  • 2. データの整備
    学習・分析に使用するデータが正確かつ十分であることを確認します。
  • 3. スモールスタート
    全社的な導入ではなく、まずは一つの業務や小さなプロジェクトから開始します。
  • 4. 現場との連携
    現場の従業員の意見も取り入れつつ、柔軟な体制を整えることが大切です。

AIはあくまでツールであり、使い方次第でその価値が大きく変わります。
さまざまな事例を参考にしつつ、自社に適した活用方法を模索することが、中小企業の成長につながります。

ぜひ、本コラムを自社の課題解決に役立てていただければ幸いです。

最後に

企業経営の未病CHECKシートをご活用ください

「企業経営の未病CHECKシート」は、中小企業の経営者の皆さまに、潜在的な経営リスクに気づいていただき、早期に必要な対策を講じていただくことを目的としています。

「企業経営の未病CHECKシート」のWEBアプリでは、スマートフォンやパソコンから未病CHECKができます。
チェック結果から、改善のヒントや改善のための施策情報も表示されます。

また、さまざまな支援制度をご用意していますので、チェックをしてみて気になることがあれば、神奈川産業振興センターの専用相談窓口にお電話ください。

お問い合わせ先

公益財団法人神奈川産業振興センター
経営支援部 経営総合相談課
企業経営の未病相談ダイヤル
TEL:0120-918-709
ホームページはこちら
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提供:公益財団法人神奈川産業振興センター
経営支援部 経営総合相談課
企業経営の未病改善コーディネーター 薮田 拓也

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